起業・創業に適した環境

相模原市の人口は約72万人、首都圏中心部から50km圏内にあり、6つの鉄道路線や圏央道、中央自動車道が通る利便性の高さを誇りながら、丹沢山系をはじめ、相模川や湖などの心癒される豊かな自然に恵まれた「都市と自然がベストミックスした街」です。
平成26年に開通した圏央道により市内には2つのインターチェンジが開業しました。首都圏から放射状に延びる高速道路をつなぐ圏央道は、首都圏の広域的な幹線道路網を形成しています。近い将来にはリニア中央新幹線が開業、神奈川県駅が設置されるなど、交通ネットワークがさらに充実することでビジネス拠点として、ますます注目されています。
また、暮らしの場所としてもたくさんの魅力があります。自然が豊かで、空気も水もおいしく、山・湖・川などで余暇を楽しめる一方、大型ショッピングセンターや昔ながらの商店街なども充実しており、生活にも便利なまちです。
相模原市は、企業の集積や交通利便性、立地環境、住環境などに優位性があり、起業・創業に適した環境であると考えています。令和4年度からは、優れたアイデアを持つ成長意欲の高い人材を伴走支援するプログラムである「相模原アクセラレーションプログラム」を開始し、起業家などを対象に支援者との定期的な面談を通じて事業アイデアや新規ビジネスの検証・ブラッシュアップを行うなど、短期間での事業化や成長を効果的にサポートしています。

相模原アクセラレーションプログラム

津久井湖
相模原市役所
市立麻溝公園

相模原市の優れた立地条件

相模原台地の地盤は、支持層となる礫層や基盤が比較的浅い位置にあり、その上に締まったローム層が厚く堆積していることや地下水位が低いことから液状化の可能性が少ないと推測されます。また、内陸部に位置していることから津波の危険性がなく、その形状の大部分が平坦です。市内には大規模なデータセンターや、物流施設も立地しており、大規模災害時でも企業にとって重要な機能を継続できる施設が多くあります。
都心へのアクセスの良さはもちろん、安定した地盤による立地特性のもと、多くのものづくり企業が集積し、取引先への納入、人材の確保など企業活動に必要なすべての条件が相模原市には揃っています。また、交通ネットワークの充実により広域交流拠点都市としての更なるポテンシャルの高まりが期待されます。

相模原市の交通網


市内には京王相模原線、JR横浜線及びJR相模線の鉄道3路線による東京方面、横浜方面、湘南方面への鉄道ネットワークを有するほか、圏央道の開通により中部圏や北関東、東北へのアクセスが向上されました。今後は、リニア駅設置による中部圏や近畿圏へのアクセス性が飛躍的に高まることが期待されます。


新宿から

・小田急小田原線役35分(相模大野駅⇔新宿駅、快速急行)
・京王相模原線約40分(橋本駅⇔新宿駅、特急)
・JR中央本線約55分(相模湖駅⇔新宿駅、中央特快)

新横浜から

・JR横浜線約30分(橋本駅⇔新横浜駅、快速)

      首都圏中央連絡自動車道(圏央道)

      ・相模原愛川インターチェンジから相模原市役所 約6.0キロ
      ・相模原インターチェンジから相模原市役所 約8.7キロ

      東名高速道路

      ・横浜町田インターチェンジから相模原市役所 約12.8キロ

      中央自動車道

      ・八王子インターチェンジから相模原市役所 約15.4キロ

      ものづくりの街・相模原市

      戦後の混乱期を脱して成長期に入った昭和30年、相模原市は「工業立市」の旗印を掲げて工場誘致条例を制定し、多くの工場を誘致してきました。その結果、相次いで大企業の進出が始まり、その後、関連した中小企業が市内に工場を開設、工場が集積され、組立型加工業を中心に高い技術力が集積する全国有数の内陸工業都市として、その地位を確立しました。
      時代は平成に入り、バブル経済崩壊後、日本経済が低迷する中、産業構造の変化への対応、新事業の創出・企業の新分野進出を支援するため「株式会社さがみはら産業創造センター」を設立しました。さらに、平成17年には新たな企業誘致策「産業集積促進方策(STEP50)」を策定しました。このSTEP50では、新たな工場立地への奨励金の交付や固定資産税等の軽減措置を講じるなど、制度を活用しながら積極的な企業誘致を行い、強固な産業集積基盤の形成に取り組んでいます。
      さらには、成長産業であるロボット産業に注目し、ロボット活用を推進するため、平成27年、「さがみはらロボット導入支援センター」を設置したほか、STEP50でもロボット関連企業の積極的な誘致を行うなど、ロボット産業の振興に取り組んでいます。

      さがみはら産業集積促進事業(STEP50)

      さがみはらロボット導入支援センター

      ロボット産業と相模原

      内陸工業都市として発展した相模原市は、いわゆる企業城下町ではなく、様々な業種の製造業が集積しました。中でも金属製品や一般機械などの機械系の組立型業種や素材系業種の集積度が高いことが強みです。
      我が国の人口は平成20年をピークに減少に転じていますが、相模原市では、人口減少社会における労働力不足への対応、生産性の向上などを実現するため、成長産業であるロボット産業に早い段階から注目して、取組を進めています。
      平成26年には、産学官金の連携による地域のプラットフォームとして、「さがみはらロボットビジネス協議会」を設立し、ロボット産業の振興や企業のビジネス支援に取り組んでいます。

      さがみはらロボットビジネス協議会

      平成27年には、「さがみはらロボット導入支援センター」を開設し、「ロボット」「AI」「IoT」「カイゼン」など、相談企業の課題に応じた幅広い支援に取り組むとともに、現場を担うエンジニアの育成にも力を入れています。
      これらと並行して、神奈川県央地域については、平成25年、国から「さがみロボット産業特区」としての指定を受け、神奈川県を中心に「ロボットと共生する社会」を実現するため、ロボットを活用した実証事業等を積極的に行っています。

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